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変なルームプレートはダーリンの仕業で襖に無理矢理張り付けてある。
もちろんダーリンの名前もあり、ルームプレートなのに苗字が『前田』と書いてある。
ちなみに戦国なのに…なんてツッコミはこのサイトでは通用しない。
その中で今一つの戦が終わった。
──わしは今、生きている。
………………。
何が起こったのだろう。
ただ、確かなのは机からあふれていた『仕事』がやっと消え、この４日間の睡眠時間が一桁というか５時間以内だったんじゃないかと思う事。
もう体は睡眠を忘れてしまったのだろうか。
自由になってもなぜか眠ろうとは思わない。
眠れない。
…………。
はははははははははははははははははははははははははははは。
……………。
独白だ、大丈夫だ。
顔は全然笑っておらん。ちっっともおかしくない。あぁおかしくない。
「政宗～…」
襖の外から孫市がそっと気遣う様に声をかけてくる。
「…………ぁあ。」
「終わったんだよな、仕事。」
「…あぁ。」
疲れきった体に障らない様、ゆっくりと襖があけられる。
「ご苦労さん。
ほら。」
と、好物の薄皮饅頭をわたされる。
それをヤケ気味に口に突っ込みながら
「茶は。」
「部屋にあると思ってた。」
「さすが、気が利かぬな。」
本当は饅頭だけでも十分うれしいのだがこういう性格だ。
孫市は可愛くない奴、と苦笑い。
「慶次まってんぜ。」
「ふん。」
同じ表情でただ饅頭にかぶり付き続ける。
が、内心慶次の名を出された途端に彼の事で饅頭より甘い物が頭にいっぱいになる。
仕事に身が入らぬから精神的にも追い出したのだった…！
嗚呼ぁっ…!
慶次の胸で眠りたい…物理的な寝心地は良くないがどんな高級布団にも遥か勝る安らぎがあそこにはあるのだよなぁ……
しかしこんなぼろぼろの精神状態で慶次の中に行けば失態を晒しまくるだろう…
あいつが惚れたわしは巧ましいわしなのだからな。
けぇーじぃ～～(* ρｖρ)vVVぉしごとたァくさんΣ┗(＠ロ＠;)┛でたぁいへんだったの～ん(ρ゛ωx｀)
ふぇぇ～ん(((;Д;)/〃ちゅっかれちったぉ～～ん(´;δ;｀)
きゅっ☆(#≧∨≦#)て、してしてぇ～vVV"o(*≧д≦)o"
などと甘えればドン引き、慶次は風が呼んでるとか黒船見に行くとかビー×ルズが来日するとか一日20個限定だからとかわけ分からん理由を適当につけて出て行きやがるだろう…
ともかくわしを保たねばならん。
そんなアレな甘え方は死んでもせんが。
「…入っていいかい？政宗…」
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