1/1ページ目 その昔、一羽のカラスが生まれました。 そのカラスは不思議なことに、一年経っても二年経っても雛のままでした。両親が亡くなった後もそのカラスは雛でした。食べるものがなくても死なないのです。十年後、雛はやっと小さなカラスになりました。 しかし、やはりというか、カラスは仲間に嫌悪され、いじめられ、一人ぼっちでした。カラスはどんなに傷ついても死にませんし、老いもしませんでした。仲間はそのカラスを不死身のバケモノと呼び、ますます疎遠になりました。 そんなある日。不死身カラスの元に、暇を持て余した悪魔がやってきました。 悪魔はカラスに囁きます。 『お前の願いは何だ?対価を払えるならば叶えてやろう』 と。 一人ぼっちのカラスは考えます。そして、カラスは悪魔に答えました。 『僕は人間になりたいんだ。どんな対価でもはらうよ。僕を人間にして』 悪魔は言います。 『いいだろう。ただし、対価は重いぞ?』 『はい。人間になれるのなら何でもします』 カラスは意気込んで言いました。悪魔は笑います。 『いいだろう。では人間にしてやる。対価は―――』 カラスは人間になることができました。 しかし――― [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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